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機関誌「産業立地」バックナンバー一覧

機関誌「産業立地」

VOL.58 No2 2019年3月号
≪目次≫
視点
殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」における川崎市産業振興財団(KIIP)の取組
-「ナノ医療イノベーションセンター」を中心に-
公益財団法人 川崎市産業振興財団
理事長 三浦 淳

談話室
瀬戸内市における産業振興の取組
~人と自然が織りなす しあわせ実感都市~
岡山県 瀬戸内市長 武久 顕也

特集
成長産業の取組
鶴岡市におけるバイオクラスター形成の取組について
鶴岡市 政策企画課・商工課

【講演録】協働ロボットがもたらす新しい社会
―ヒト・モノ・社会の変革―
川崎重工業株式会社 ロボットビジネスセンター
営業企画部 部長 真田 知典

成長産業を支える独自技術
~世界と競争しても勝てるウラノ技術~
株式会社ウラノ 代表取締役社長 小林 正伸

ものづくりの視点を取り入れた、植物工場の黒字化・生産性向上
~プランテックスの取組~
編集部

関東地域政策研究センター研究報告
「日本企業の海外事業展開における現状及び動向調査
-中小・中堅企業を中心に」結果概要
一般財団法人 日本立地センター 理事 高野 泰匡

イノベーションネット通信
イノベーションネットアワード2019 表彰
地域イノベーション部

企業立地の動き
2018年12月・2019年1月分(82件)
産業立地部

産業立地部新規賛助会員紹介
峯栄商事株式会社
編集部

本の紹介
地域産業のイノベーションシステム
編集部

伏流水
≪特集≫
成長産業の取組
(産業立地2019年3月号特集より)

【成長産業の変遷】
 成長産業とは一般的に、市場規模の継続的な拡大が見込まれる産業と定義されるが、その対象となる分野は、時々の社会・経済状況をはじめ、技術発展や資源・環境制約等の諸条件により、目まぐるしく変遷している。1950・60年代の国内では、重化学工業化を背景に、石油化学、合成繊維、プラスチックなどが成長産業に位置付けられていたが、70年代に入ると、工作機械や自動車、家電製品や半導体などの機械系産業がこれに取って代わった。続く80年代には「高付加価値型」「知識集約型」をキーワードとするハイテク産業や情報通信産業が躍進した。
 現在の成長産業もこうした変遷の延長線上に位置しており、代表的なところでは、ヘルスケア産業、航空・宇宙産業、環境・エネルギー産業などが挙げられよう。さらには、IoTの導入や規制緩和を背景に、新たな取組が展開されつつある農林水産業のほか、近年の訪日観光ブームや来年に迫った東京オリンピックを受けた観光関連産業やスポーツ産業なども新たな成長産業として有望視されている。

【成長産業における技術革新の動き】
 本号の特集では、こうした多岐にわたる成長産業の中から、ものづくり分野における技術革新の一翼を担う取組として、行政側からバイオ分野をテーマとした拠点づくりを推進する山形県鶴岡市、産業側から産業用ロボットでものづくりを支える川崎重工業、独自の技術で航空宇宙産業に挑むウラノ、植物工場に関して世界唯一の技術を有するプランテックスにご寄稿いただいた。今後の産業振興施策と、次なる成長産業を考える上でのヒントとなれば幸いである。
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