HOME > 機関誌「産業立地」 > 産業立地2019年11月号特集

機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

ライフサイエンス分野の動向

(産業立地2019年11月号特集より)
【ICT技術の進展がもたらすライフサイエンス分野の変化】
 ライフサイエンス分野の動向 【ICT技術の進展がもたらすライフサイエンス分野の変化】 先進各国における高齢化の進展、新興国での人口増や医療水準の上昇を背景に、堅調に市場拡大を続けるライフサイエンス分野。超高齢化の只中にある日本が世界にリードし得る産業分野の1つとされているが、近年は財政難に伴う薬価基準改定を含めた医療保険制度改革や世界規模の技術・研究トレンドの変化、競争優位性の確保やポートフォリオの拡充を目的としたM&Aの活発化など、国内外で目まぐるしい動きが起こっている。
 中でも技術・研究トレンドに関しては、ゲノム編集技術の精度向上やAI・機械学習の生命科学や臨床への浸透、「データ駆動型」による創薬アプローチの出現など、ICT技術の急速な進展がパラダイムシフトをもたらした結果、これに対応するための研究プラットフォームの再編や研究者の意識改革など、新たな課題が次々に表面化している。こうした変化は、同分野に関わる研究開発型企業の事業拠点のあり方にも影響を及ぼしており、各地で従前とは異なる形態の立地展開が見られる。

【変わりゆく研究開発環境へのニーズとプレーヤー側の動き】
 本号の特集では、こうした変転著しいライフサイエンス分野の動向について、本分野に関わる様々なプレーヤーの視点を通じてご紹介する。
 まずは自治体の事例として、「京都市ライフイノベーション推進戦略」を旗印に、同分野の振興に長年取り組んでいる京都市、続いて民間企業による特徴的な取組として、武田薬品工業㈱が自らの研究所を外部に開放し、サイエンスパーク化を推し進める「湘南アイパーク」、さらには東京・日本橋を中心にライフサイエンス領域の研究開発環境の整備促進を図る三井不動産㈱にもお話を伺った。
  今後のライフサイエンス分野の集積促進に向けた、新たなアプローチの手掛かりとなれば幸いである。