HOME > 機関誌「産業立地」 > 産業立地2019年3月号特集

機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

成長産業の取組

(産業立地2019年3月号特集より)
【成長産業の変遷】
 成長産業とは一般的に、市場規模の継続的な拡大が見込まれる産業と定義されるが、その対象となる 分野は、時々の社会・経済状況をはじめ、技術発展や資源・環境制約等の諸条件により、目まぐるしく 変遷している。1950・60年代の国内では、重化学工業化を背景に、石油化学、合成繊維、プラスチック などが成長産業に位置付けられていたが、70年代に入ると、工作機械や自動車、家電製品や半導体など の機械系産業がこれに取って代わった。続く80年代には「高付加価値型」「知識集約型」をキーワード とするハイテク産業や情報通信産業が躍進した。
 現在の成長産業もこうした変遷の延長線上に位置しており、代表的なところでは、ヘルスケア産業、 航空・宇宙産業、環境・エネルギー産業などが挙げられよう。さらには、IoTの導入や規制緩和を背景に、 新たな取組が展開されつつある農林水産業のほか、近年の訪日観光ブームや来年に迫った東京オリンピッ クを受けた観光関連産業やスポーツ産業なども新たな成長産業として有望視されている。

【成長産業における技術革新の動き】
 本号の特集では、こうした多岐にわたる成長産業の中から、ものづくり分野における技術革新の一翼 を担う取組として、行政側からバイオ分野をテーマとした拠点づくりを推進する山形県鶴岡市、産業側 から産業用ロボットでものづくりを支える川崎重工業、独自の技術で航空宇宙産業に挑むウラノ、植物 工場に関して世界唯一の技術を有するプランテックスにご寄稿いただいた。今後の産業振興施策と、次 なる成長産業を考える上でのヒントとなれば幸いである。