HOME > 機関誌「産業立地」 > 産業立地2018年9月号特集

機関誌「産業立地」バックナンバー 特集

従来技術による先端産業への展開

(産業立地2018年9月号特集より)
【従来技術をめぐる新たな潮流】
 日本では、発酵技術、金属加工技術、建築技術などの従来技術やしくみを応用・発展させ、もの づくりの文化を築いてきた。現在においても、それら従来技術に革新的技術を取り入れてブレーク スルーすることで、新しい技術や分野の市場化が全国各地で進みつつある。経験に基づく細やかで 高度な「職人技」を科学的に分析し、形式化・可視化することで他の先端技術へと応用しようと動 きもみられる。
 これからの社会のニーズに応じた高品質・高付加価値なものづくりを行うため、既存の技術をど のように活用し昇華させていくのか、従来技術を異なる角度から見つめなおすことで新たな潮流を 見出したい。

【地域の宝を見直し企業支援や産業振興に結び付けるためのヒント】
 今回の特集では、従来技術による先端産業への展開をテーマに、先端技術の動向、市場動向、設 備投資状況などについて多様な産業分野の専門家よりご寄稿頂いた。  
 多様な産業分野の研究チームを有する(地独)京都市産業技術研究所による、めっき加工、醸造 技術、着物を身近に感じてもらうためのAR技術など最先端技術の紹介をはじめ、燕・三条地域の金 属加工における高度化技術の進展、発酵技術を応用・発展させた先端技術、森林・林業・木材産業 界における「複合林産」ビジネスモデルの動き、セルロースナノファイバーの特性を踏まえた商品 の市場化の動きなど、従来技術を基礎とし展開しつつある産業振興の可能性について取り上げている。
 地域の特色のある技術や取り組みを深掘りしていくことで、足元にある地域の宝について見直し、 地域の企業や資源を活用した取り組みを再考するきっかけにして頂きたい。